もみの木に手をもみながらきみを待つ ぼくらにぬくいベンチをください
あこがれは野口と決めてくびすじを伸ばして歩く冬の夜道を
すきっぱを鳴らして笑う欠けた歯は親知らずってことにしておく
国士無双十三面待ち神様がどの歯を折るか決めかねている
雪ではなくみぞれのようだ 濡れながら煙草一本吸いに出る夜
ひさびさに笑える裸冬の夜ザコシが街に「殺す」って言う
いくえにも鎧はあって核がないたまねぎを切る涙が出そう
ペヤングの湯切りから出るもくもくが雪を溶かして翌日の晴れ
「あかのれん」白いスウェットぶかぶかの着丈できればぼくもかわいい
エスカから上昇気流に乗って飛ぶ ほら、みてあれが銀時計だよ(名駅)
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