2019年 11月 の投稿一覧

月光のワルツ(川岸 直貴)

月の下であなたと
ふたり踊るワルツを
あすもきょうも忘れて
兎たちとお茶しよう

赤い口紅(ルージュ)で染めて
蝶の揺飾(フリル)を留めて
森の中は琴風弦(ヴァイオリン)が
鳴り響いて小鳥たちも歌う

Ru-tatta-Ru-tatta-
月の涙
Tu-chacha-Tu-chacha
帰り道はどこ

冷たい朝の空気を吸い込んで
罪も穢れも落としてゆく
こころに流れる朝を感じる
あなたの長衣(ローブ)の中で

乳白(ミルク)色の陶器を探しましょう
天蚕糸の髪を洗いましょう
夢の泉のほとりで
剣の舞いをしましょう

海月の表情は新月に変わる
満ちては欠ける道の途中
霧のあなたの幻想を見た
死体になった切株の上で

【告知】同人誌「くわしんふう」創刊(投稿者:久納美輝)

みなさんに告知があります。第二十九回文学フリマ東京(2019/11/24(日))のツ-9ブースで、「くわしんふう」という短歌同人誌を出します。内容は以下のとおりです。

◎作品十二首+エッセイ「自分の好きな歌とその思い出について」
佐巻理奈子
伊藤いずみ
田村ふみ乃
染野太朗
荒川梢
山田ゆき
浅井美也子
北山あさひ
立花開
久納美輝

◎作品十二首
田口綾子

◎歌集評
山川藍『いらっしゃい』歌集評 佐巻理奈子
田村ふみ乃『ティーバッグの雨』歌集評 久納美輝
田口綾子『かざぐるま』歌集評 山川藍

編集発行:立花開、久納美輝

Q.花信風 (くわしんふう)とは?
花の咲くのを知らせる風、初春から初夏にかけて吹く風のことを意味します。「まひる野」の若手の魅力を伝える風のような存在になりたいと思っています。

「まひる野」にはまだまだたくさんの若手歌人がいます。「くわしんふう」がこれから長く続き、そして愛される同人誌であることを願っています。