ミドル・ヴァース(執筆者:久納美輝)

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学ぶこと拒むる繭を突き破り翼竜としてわれ飛び立てり

雨流すアスファルト踏み足跡(そくせき)の残らぬ都市の影として生く

往年の若々しさを恨みつつメンズ・ビオレで顔を洗えり

ぐい呑みで養命酒呑む何回も読むには重いヘビー・ヴァースは

ヤミ市のカストリ酒を呑むがごとライト・ヴァースをおそれつつ読む

躁鬱や食欲不振に効く歌をミドル・ヴァースと名付けて愛す

われにのみ効く薬らし人様に歌ほどこせば苦情の嵐

一本の便のとぐろを巻く日には下痢の日よりも韻律のよし

すこしずつ暮らし楽しみ詠む歌を残す日々こそわがクラッシク

自らを乳房にかえて墓碑となすふみ子の裸身にわが手を添えたし

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