映画「残穢 住んではいけない部屋 」こわくなかった。(執筆者:久納美輝)

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久々に映画鑑賞をしようとおもい、アマゾンプライムを探っているとちょうど良さそうな作品があった。それが「残穢 住んではいけない部屋 」だった。人気作家の小野不由美が原作だから、絶対面白いっと思って観た。しかし、全然怖くない。伏線の張り方やストーリーは面白いのに、残念ながら怖いシーンがひとつもない。

ストーリーは、あるマンションの住人が、部屋で起こる不気味な物音について怪談雑誌に投稿し、それを小説家が住人と一緒に調べていくという内容だった。まあ、ざっくり言うと「呪怨」みたいな映画である。だいぶ端折るが、昔、九州の炭鉱で火事があり、その火事でなくなった人の怨念が、物を媒介したり、その火事のことを人が語ることによって伝染し、マンションが建っていた土地を呪っていたというオチだった。

なにが怖くないかというと、炭鉱でなくなった人の霊である。全身に黒い炭をぬったような男が地面を這いながらラストおそってくるのだが、なんというのかそこに異常性がないのである。

例に出した呪怨ならば、白い顔をした男の子が猫の声や、コココという喉を絞めるような声で鳴いて迫るのだが、これと比べてしまうと火事で焼かれた人≒黒い男というのが安直すぎてつまらない。また、張って襲ってくるものに対し、尻もちをついてしまうのだが、この襲われ方ももはや手垢のついた表現である。

この怖くなさはストーリーの面白さも手伝っているかもしれない。土地のルーツを探ることですべての謎は解決されていく。しかし、呪怨の伽椰子はなぜあんな姿になったのかの謎のまま。やはり魅力的なのは、正体の分からないものだなと再認識した。

P.S. 小説は、活字で読む分もっと怖かいかもしれない。

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