角川 比喩の魔力 メモ

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良いと思った文章

生き続けることは喪失が続くことだ。

喪失の苦みや、その先で何かを得たときの喜びやまた失った哀しみ、経験した色々をそれぞれが心に大切にしまっている。それを他者に伝えたいとき、人は人と会ったり表現者になったりするのだ。

喪失の過程(立花開)より

感想(メモ)

立花の主張は、比喩は、他者に自分の感情を伝える役割と、自分の感情を理解するためにあるというもの。前者は、一般的な事物を用いて、共感を呼ぶことが多い。後者は、作者が言語化できない感情を表現しようとしているので、難解になることもある。難解な比喩の裏側にあるものを読み取るという姿勢。端正な文章。

田村元の北山あさひ論により、短歌的喩を知る。岩波現代短歌辞典を引くと、上の句と下の句が違うことも言っていても韻律によって統一されていれば、喩として機能することだという。また、一首を読み切ったあとに現れる言外のイメージ。比喩というテーマ、面白い。

北山あさひの大漁旗の歌などを短歌的喩という観点から論じても面白いかもしれない。

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