土竜追い(執筆者:川岸直貴)

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 白い滝がこぼれる境内に
 猫とむじなの大群が金(きん)を
 乗せて舟を漕いで霊体に
 なって川を下ってくる、ミント

 の香りがする百姓はタオルを肩にかけて
 その辺で小便をしている、背後には
 点々と跡が残り、虫は堪りかねて
 社を後にした。置かれた縄跳びが

 遠くで輪くぐりして転ぶ、赤い煙突は煙を
 吐き出し続けている、すると吃った
 商人が指差し、北の島からも煙が立ち昇った

 もぐらたちは鼻を摘んで眠りを
 捨てている、穴はもう侵されてしまった
 指輪を外して各々毒づき、故郷を嫌った


*交叉韻 abab/cdcd/eff/egg

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